
昔に比べて所得が減少しており、もはや経済大国とは呼べなくなってきている日本。
貧しい人が増えている中、そんな人たちが生活していくための最後の手段が生活保護ですよね。
ところが、最近になって”日本人は生活保護をもらえないの?”という疑問が生まれるようになりました。
その背景には、外国人の生活保護受給者が増えていることが要因としてあります。
今後どうなるのか、将来なくなるのか、といった不安がありますが、今回は生活保護問題について見ていこうと思います。
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外国人の受給者が増えている理由
最近話題となったニュースにこのようなものがあります。
生活保護受給の外国人4万7058世帯 過去最多 背景に無年金や語学力不足も https://t.co/gjvWy9PiqX @Sankei_newsから
— Bond (@Bond16979350) May 3, 2018
生活保護を受けている外国人の数が過去最高に達したとのことですね。
たしかに、現代はグローバル社会と呼ばれ、日本を問わず様々な国で活躍する外国人が増えてきました。
その一方で、日本で暮らす外国人の生活保護がこんなにも多いとは…
個人的には、結構意外だと思いました。
では、いったいなぜ外国人の生活保護受給者が増えているのでしょうか。
主な要因は2つあると考えられています。
まず、バブル期に外国人が大量に日本に流れ込んできたことが挙げられます。
当時も人手不足で困っていた状況でしたが、これを解消するために日系南米人などの外国人を雇いました。
経済的にどんどん成長していく日本は、その分人を増やす必要があり、雇用もかなり増えました。
ところが、です。
あのリーマンショックが起こったことで、日本の景気は一気に悪化しました。
そのため、雇っていた外国人は次々に解雇されるという事態に。
困ったことに、日本語が話せないため就職もままならず、母国に帰るあてもないために生活保護を受けるしかなくなってしまったのです。
もう1つの理由は、年金に関わる法律が変わったことが挙げられます。
元々は、在日の外国人にも年金が支払われる予定だったのですが、1982年にそれが変更され、年金をもらうことができなくなってしまったのです。
その対象者が高齢化した今、年金の代わりに生活保護を受けているという状態なのです。
こうして見てみると、日本に来た外国人の方々にはなんの非もないことがわかりますね。
外国人の生活保護受給者が増えたことは、むしろ日本の側にも問題があったということです。
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生活保護費を日本人はもらえないのか?
では、日本人は生活保護費をもらえないのでしょうか。
外国人受給者が増えているという報道を聞くと、その分日本人の受給者が減るのではないかと心配になる人も多いかと思います。
結論から言うと、日本人はもらえないというのは間違いです。
そもそも、生活保護という制度は日本人を対象にしたものですからね。
外国人でも生活保護を受けられる条件としては、
・戦後から日本へ移り住んだ人
・難民
といったものがあります。
そもそも、対象者がそんなに多くないということですね。
今後増えていく見通しもないので、いずれは外国人だらけに…なんてことにはなりません。
日本人はもらえないなんてのは、外国人受給者をよく思わない一部の人たちが騒いでいるだけです。
日本人を守るための、日本の制度なのですから、そこは安心できますよ。
とは言っても、やはり外国人の受給者が増えるのは納得がいかないですよね。
事情はわかりませんが、自分の国に帰って、母国で生活保護を受けるのが当然だとは思いますし…。
ここらへんの法改正も必要なことが浮き彫りになりましたね。
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今後どうなるの?将来なくなるもの?
では、将来的に生活保護はなくなるものなのでしょうか。
こちらも当然ながら、なくなりはしません。
「年金をもらえる年齢も上がってるし、日本には生活保護にまわすお金がないのでは…」という心配ももちろんわかります。
そもそも、生活保護を受けられる条件は、
・病気や傷害があって働けない
・母子家庭で収入が少ない
・高齢で働くことができない
というものであり、どうしても働けない理由がある人が受けられるものです。
こんな大事な制度がなくなってしまったら、それこそ日本は終わってしまいます(笑)
ただ、現状日本の財源は減る一方ですし、もらえる金額が減るだとか、条件がより厳しくなる可能性はありますね。
”生活保護がなくなることはないが、その形に変化は考えられる”ということです。
まとめ
今回は、生活保護は今後どうなるのか、将来なくなるのか?といったテーマを取り上げてきました。
外国人受給者が増えているということで、「日本人はもらえないかもしれない」と心配になる気持ちもわかります。
ですが、生活保護というものは生きる上での最後の砦とも言える制度なので、今後もなくなることはありえません。
もっとも、申請がなかなか通らないなどの苦い経験はするかもしれませんが。
それでも、人生をそんなに悲観的に見る必要はありませんから、前を向いていきましょうね!