
スキージャンプ界のレジェンドとも呼ばれる葛西紀明選手。
今年の平昌五輪ではメダル獲得となりませんでしたが、その圧倒的存在感は未だに健在です。
そんな葛西紀明選手が平昌五輪でチャック全開だったのはご存知ですか?
ルール上、本来であれば失格でもおかしくなかったのですが、なぜ反則をとられなかったのでしょうか?
そこで今回は、
・葛西紀明が平昌五輪でチャック全開だった詳細
・失格にならなかった理由はなぜなのか
といった話題について見ていきます。
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葛西紀明は平昌五輪でチャック全開だった!
平昌五輪が開催されたのは今年の2月の話ですね。
葛西紀明選手が出場する男子個人ノーマルヒルは、8日に予選が行われました。
結果は20位で無事予選通過したのですが、葛西紀明選手はあわや失格というミスを犯していました。
そう、チャックが全開だったのです!(笑)
スキージャンプの選手は、”ジャンプスーツ”と呼ばれる特殊なスーツを着用しています。
体にピタッとしていて、光沢のあるアレですね。
問題の全開画像はこちら。
チャックがきちんとしまっておらず、前が開いていることがわかりますね。
ジャンプスーツは上下が一体となっており、前側についているチャックを閉めることで着用できるのです。
あろうことか、このとき葛西紀明選手はチャックを閉め忘れていました。
葛西紀明選手がチャック全開のまま飛んだとき、記録ではK点に達する98mをマークしていました。
順当に行けばそのまま予選通過…かと思われたのですが、飛んだ後になってチャック全開であることに気づきました。
チャック全開に気づいたのは、葛西紀明選手と一緒に平昌五輪に出場していた小林陵侑選手。
葛西紀明選手より2人早く飛んでいた小林陵侑選手は、着地直後にチャックを指摘します。
このときのことを、葛西紀明選手は
「まさかあんなミスを犯すとは自分でも信じられなーい!
失格になってもおかしくないミスでした。」
と語っています。
本来であれば、チャックは全て閉めて飛ばなければなりません。
ルールの規定でそう決められているので、万が一破った場合は失格になることもあります。
それは葛西紀明選手も重々承知していたはずです。
では、このとき失格にならなかった理由はなぜなのでしょうか?
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失格にならなかった理由はなぜ?
ジャンプした後になって、ジャンプスーツのファスナーを閉め忘れていたことに気づいた葛西紀明選手。
ルールでは失格となってもおかしくありませんでしたが、結果的に反則はとられず、無事予選を通過しています。
失格にならなかった理由が気になりますよね?
葛西紀明選手が失格にならなかったのは、”プロテスト”が関係しています。
プロテストとは、スキージャンプ競技特有のルールです。
・試合後、ルール違反は15分以内に指摘しなければならない
これがプロテストの詳細です。
ファスナー全開の他にも、使用したスキー板やジャンプスーツが規格に沿っていないことなどを抗議する時間というわけですね。
つまり、葛西紀明選手は試合後に15分経ってもプロテストを行われなかったため、失格にならずに済んだのです。
もしプロテストが行われていたら、その場で即失格となっていたところでした。
周囲の人は誰も気づかなかったのか、それとも気づいていて黙っていたのか。
真相はわかりませんが、ここで失格とならないあたりもさすがレジェンドと言えますね(笑)
葛西紀明選手曰く、ファスナー全開に気づき、試合が終わってからの15分間はハラハラドキドキだったといいます。
順位では予選通過していたのですから、プロテストされないか緊張の時間を過ごしたわけですね。
それにしても、このときの葛西紀明選手は悪いことをした小学生のようですね(笑)
ファスナー全開がバレないかどうか、ただ黙ってやり過ごす…
スキージャンプ界のレジェンドも、ミスを犯したときは普通の人と変わらないのですね。
あのファスナー全開騒動の裏側には、こんな理由が隠されていたのです。
平昌五輪から数ヶ月経ってもまだ話題に登るとは、葛西紀明選手の底力を見た気がします(笑)
若い世代のジャンパーたちには、同じ過ちを繰り返さないように気をつけてほしいものですね。
まとめ
平昌五輪のスキージャンプ競技にて、まさかのチャック全開をやらかしてしまった葛西紀明選手。
今回は、チャック全開でジャンプに挑んだときの詳細と、失格とならなかった理由について見てきました。
私のような素人にはわかりませんでしたが、スキージャンプにはプロテストという行為があるのですね。
ある意味では、葛西紀明選手はこのプロテストに救われたとも言えます。
反則をとられなくて何よりですが、同じミスは繰り返さないでほしいところですね。